同情しなくてもいいから金をくれ。

俺が子育てに関わってその体験を現金化しようとする為のブログだ。

僕より先に寝てはいけない。僕より先に起きてもいけない。と赤ちゃんが言う。

病院で看護士さんに言われたのが、赤ちゃんは3時間おきにミルクを欲しがるので頑張ってあげてください、というものだ。

 

つまりそれは、赤ちゃんが親に給仕を強制してくる、ということでもあると僕は認識した。そしてタイトルの様な言葉がミュージックともに頭をよぎり、僕の可愛い赤ちゃんはさだまさしとなってしまった。

 

僕より先に寝てはいけない

僕より先に起きてもいけない

ミルク早く作れ

尻をきれいにしろ

できる範囲で泣きわめくから

 

そんなさだまさしとの毎日はなかなかにシビアであり、妻との共同作業でないとなかなかに乗り越えられないものであると痛感している。そして我が家のさだまさしは、妻の母乳を地味に嫌がることがある。

 

お前の乳を貰う前に

いっておきたいことがある

かなりきびしい話もするが

俺の本音を聞いておけ

 

 

 

「あなたが死にたいと思っている今日は誰かが生きたがっている今日だ。」

みたいな心に響く系のわざとらしい言葉になぞらえるなら、

「あなたが嫌がっているその乳は、俺が心から吸いたいと思っている乳だ」

ということになるだろう。

 

そして我が家のさだまさしの厳しい本音とは、どうやらいつも飲んでいる粉ミルクと母乳の味が少し違うということらしかった。そんな些細なことでキレ散らかすさだまさしは、もしかしたら海原雄山なのかもしれない。そんなことで乳を飲むのを放棄するなら、少しでいいから僕に譲ってくれ。

※虫歯菌の感染等のおそれがあるので、もちろん実際にはそんな行為には及びません。あくまで希望要望の類いです。

 

そんな小さな不平不満をぶつくさいいながら妻の授乳姿をみつめつつ、妻に言われていた家事を放ったらかしにしながら若干のムラムラと戦っていると、また我が家のさだまさしが僕に向かって何かを呟いているではないか。

 

耳をよくすまして聞いてみると

 

忘れてくれるな

仕事も出来ない男に

家庭を守れる

はずなどないってことを

 

 

なんて歌が聞こえてくるではないか。

なぜここだけそのままの歌詞なのだ。家事をしない僕への当てつけなのか。まるでテレビドラマ等で良く見かける姑の小言そのものではないか。

赤ちゃんよ、お前はさだまさし海原雄山で姑だったのか。

 

そんな僕の気づきに対し、赤ちゃんが静かにこう言った。

 

お前にはお前にしか

できない事もあるから

それ以外口出しせず

黙ってウンチふいてくれ 

 

そう語る赤ちゃんの紙おむつには、濡れを意味する水色のラインが輝いていて。

 

僕は黙って紙おむつを手にとって。

 

授乳終わりの赤ちゃんを受け取って。

 

キラキラ輝くおしっこをかけられて。

 

うんこちょっとしかねえじゃん、みたいなこと呟いて。

 

いいか赤ちゃん、そんなものはうんこなんて言わないんですよ。

明日ここに来てください。僕が本物のうんこってやつをみせてあげますよ。

なんて呟いて。

 

次回『至高のうんこ』対『究極のうんこ』に続く。

 

 

続かねえよ。馬鹿かよ。